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説明書を作る

 カードと箱の入稿が終わって2週間経ちました。実はまだ説明書の入稿が残っています。

 頑張って作ったゲームが活きるかどうか、ルール次第、説明書次第でもあります。ミスが起こりやすい部分でもあります。去年は数字のミスを発見し、修正シールを貼っていく作業に追われてしまいました。今年は気を付けたい。

 

 今回の「トレンド・ザ・ブランチ」には、ショップカードを複数所有できるルールがあり、この点を巡って最後まで弟と意見が分かれました。意図したプレー感に近づけるため、所有できるカード枚数に上限を設けたほうがいいというのが僕の考え。弟は上限がない方がいいという考えです。これは好みの問題のようです。

 最終的に、2人でプレーするときのみ3枚までの上限を設けることに決めました。2人プレーの時は1人分の得点が多くなり、ショップも買いやすくなります。制限がないと、たくさんショップを買った方が勝てるという大味なゲームになりがちだからです。3人~4人プレーの時は4枚以上を買うことは困難でしょう。自然に調整ができると思います。

 

 弟が特にこだわったのは説明書の読みやすさです。随所に図とイラストを添えて、テキストの量を減らしました。背景色は、概要を緑、基本のルールを青、特殊なルールはオレンジ、バリアントルールはグレーというように色分けし、全体の構成も視覚的に把握しやすくしています。また、前作に続き全編ふりがなつきです。

 

 弟によれば、システムを考案したりイラストを描いたりするのが攻撃だとすると、ルールの穴を見つけたり、説明書を校正する作業は守備だそうです。1年をかけた「トレンド・ザ・ブランチ」の制作ももはやアディショナル・タイムに突入し、最後の失点を防ぐために守備に奔走する10月です。

                                              滋